中級者の為のボカロ曲紹介

中級者の為のボカロ曲紹介

マイナーボカロ曲を紹介しています。

第二回 十六夜越えて幾星霜

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初音ミクの功績(前編)

一昔前は我々の耳に音楽が届く機会といえば、TVドラマの主題歌やCMとのタイアップ曲、ランキング方式の音楽番組が主でした。

しかしその様な場で楽曲を聴いてもらうには、地道にライブハウスで演奏しスカウトの目に止まるか、オーディションなどに出て勝ち残るかなどしない限りほぼ不可能だと思われます。

世の中には音楽的な才能に恵まれていながら、チャンスに恵まれなかったアーティストが山の様に存在します。

しかし、2000年代に入り動画サイトが活発になった際、アマチュアアーティストが自由に自分の作品を投稿できる様になりました。 

そして2007年に音楽業界の変革を起こす「初音ミク」の登場となるのです。

 

・・・後編へつづく

 

舞い散る雪の様に

幻想的な歌詞の演出が印象に残る和風ボカロック。

若干ミクの歌声が聴き取りにくい難点はあるものの、激しいギターと荘厳な琴の音が印象に残る。

作者は、幻想狂気曲「いたいあたしあしたあいたい」で殿堂入りを果たした竹輪P。

後期はホラー気味の作品が多いですが、ジャズやワルツなど多岐のジャンルに精通した実力派です。

十六夜(いざよい)というフレーズをタイトルで使いたい動機で作られた楽曲。歌詞の内容も雰囲気でチョイスされたであろう言葉が並ぶ為か少し難解ですが、幻想に浸って頂きたい作品です。