中級者の為のボカロ曲紹介

中級者の為のボカロ曲紹介

マイナーボカロ曲を紹介しています。

第三回 HAPPY☆MUSIC

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初音ミクの功績(後編)

2007年に発売された初音ミクは、音声合成ソフトとしては異例の大ヒットを飛ばしました。

ヒットの要因としては、音声合成の性能の良さはもちろんですが、KEI氏の描く独特のキャラクターデザインが大きいと思われます。

萌えキャラを前面に押し出したソフトだから売れて、それが初音ミクの功績だと思われがちですが、私の考えは少し違います。

例えば、私が楽曲を作成してネットに投稿したとして、

【中級 者太郎】I love you【オリジナル曲】

というタイトルで、風景写真のサムネイルだったとしたら、多分1000人中1人見るかどうかと思います。

これでは楽曲が良くても、話題になる確率は非常に低いです。

しかしサムネが初音ミクのイラストで、

初音ミク】I love you【オリジナル曲】

というタイトルだったらどうでしょう?

「おっ、初音ミクの曲だ。」「かわいいイラストの曲、どんなだろ?」

と、2,30人に1人は動画を視聴するのではないでしょうか?

 

現在トップアーティストとして君臨する「米津玄師」氏。

彼もアマチュアアーティスト時代は無名に近く、音楽番組のオーディションでも2次審査で落選していたそうです。ニコニコ動画でもオリジナル曲を投稿していましたが、良曲でありながらもそこまで反響はありませんでした。

しかし2009年にボカロ曲を発表すると、徐々に注目を浴び始め、「結ンデ開イテ羅刹ト骸」「マトリョシカ」「パンダヒーロー」などヒット曲を連発し、本名でメジャーデビューしてからの活躍は説明不要でしょう。

いくら神曲を作曲できたとしても、一般視聴者の耳に届かなければ広まる事はありません。

つまり初音ミクの功績とは、無名のアーティストの作品が初音ミクというアイコンによって、視聴される機会を跳ね上げた事ではないでしょうか?

 

キラキラキュートなハッピーソング

シャララン♪ドゥタタン♬、とサビも心地良い、リンレンの二人が奏でるキュートなテクノポップ

楽曲制作は、透明感溢れる爽やかなポップスを得意とする、あルカPことM@SATOSHI氏。

100曲以上制作する程に曲作りが早く、殿堂入りやカラオケ配信曲に採用される一方で、曲数が多過ぎて良曲が埋もれがちになってしまう事も多い。

イントロからハジけるサウンドは、一気に惹き込まれる事請け合い!是非上記の動画の再生ボタンを押して堪能して頂きたいです。